U6失業率
読み方: | ゆーろくしつぎょうりつ |
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英語: | U-6 unemployment rate |
分類: | 米国 |
U6失業率は、アメリカ合衆国の労働省が発表する6種類の失業率のうち、最も広義のものをいいます。これは、「失業者+縁辺労働者+経済情勢のためにパートタイムで就業している者(正社員になりたいがパートタイム就業しかできない人)」を「労働力人口+縁辺労働者」で除した失業率で、労働市場の健全化や労働資源の利用度合いを測る上で、重要な意味を持つとされます。
現在、米国では、失業者の深刻度や労働力の有効活用の観点から、失業者を労働力人口で除した「U3失業率(国際労働機関が定める全世界共通の失業率指標)」を含めて、U1からU6まで6つのタイプの失業指標を発表しており、失業の深刻度から潜在労働力の状況まで幅広く見ることができます。その中でも、U3とU6は、FRBの政策判断において重視されており、この対応は多くの著名エコノミストからも支持されています。
※縁辺労働者:就業を希望する非労働力人口のうち、仕事があれば、すぐ就くことができ、過去1年間に求職活動を行ったことがあるが、過去4週間以内に仕事を探さなかったため、失業者とならない者。
U1:失業期間が15週間以上/労働力人口
U2:(非自発的離職者+臨時雇用の期間満了者)/労働力人口
U3:失業者/労働力人口
U4:(失業者+求職意欲喪失者)/(労働力人口+求職意欲喪失者)
U5:(失業者+縁辺労働者)/(労働力人口+縁辺労働者)
U6:(失業者+縁辺労働者+経済情勢のためにパートタイムで就業している者)/(労働力人口+縁辺労働者)