固定資本減耗
読み方: | こていしほんしょうもう |
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英語: | Consumption of Fixed Capital |
分類: | 経済関連 |
固定資本減耗は、構築物や設備、機械など、再生産可能な固定資産について、通常の破損や損傷、予見される滅失(老朽化・陳腐化)、日常的に起こりうる事故による損害等から生じる減耗分を評価した額をいいます。
簡単に言えば、資産価値の減少分であり、現在、国民経済計算(GDP統計)において、固定資産を代替するための費用として国内総生産の一部を構成しています。また、国内総生産(GDP)と国内純生産(NDP)の相違は、固定資本減耗を含む総概念か含まない純概念かの違いとなっています。
NDP=GDP-固定資本減耗
一般に固定資本減耗の金額は、長期的には経済活動の持続可能性などの点で重要な意味を持つことになります。特に政府部門の固定資本消耗(道路や橋などの社会資本の老朽化)が進んでおり、その更新費用は莫大で、将来的に大きな問題となっています(公共事業費の多くは新たな建設に使われ、更新工事に十分に回されていない)。