シンジケート団
読み方: | しんじけーとだん |
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分類: | 融資 |
シンジケート団は、「シ団」とも呼ばれ、大型の資金調達に対して、主幹事金融機関と参加金融機関から構成される、案件毎の団体(グループ)をいいます。
具体的には、シンジケートローンや新規に発行される有価証券(株式・債券等)を引き受けるために、銀行や証券会社、保険会社などで結成されるグループを指します。
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シンジケートローンのシンジケート団
シンジケートローン(協調融資)の場合、シンジケート団のことを「協調融資団」とも言います。
通常、大手銀行等のアレンジャーがシンジケート団を取りまとめる主幹事として、貸出条件の検討や参加金融機関の招聘、契約書の作成などの役割を担い、顧客とシンジケート団の間の調整を行います。
また、ローンの融資期間中は、エージェントが事務代行として元利金の受け渡しや契約の管理を行い、普通はアレンジャーに就任した金融機関がエージェントに就任します。
<シンジケートローンでのシンジケート団組成の形態>
●ジェネラル・シンジケーション方式
新規取引金融機関も含め、幅広く参加金融機関を募集してシンジケート団を組成する方式。
●クラブ・ディール方式
既存取引金融機関など、限られた金融機関でシンジケート団を組成する方式。
有価証券のシンジケート団
株式や債券など、新たに発行される有価証券を引き受ける場合、シンジケート団のことを「引受シンジケート団(引受団、引受シ団)」とも言います。
通常、主幹事については、大手証券や投資銀行などが務め、有価証券の募集・売出しに際してプレゼンス(販売力)を強めると共に、売れ残りが出るリスクを分散させることを目的に引受シンジケート団を組成し、またメンバーは発行有価証券毎に異なります。