マイクロファイナンス
英語: | Microfinance(MF) |
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分類: | ファイナンス |
マイクロファイナンス(Microfinance)は、貧困層や低所得層を対象とした少額金融サービスをいいます。これは、1970年代に貧困対策の一環として、その資金需要に対応する小口融資が登場したのが始まりで、今日では、貧困問題を解決する有力な手段として世界的に広く実施されています。
元々は、小規模無担保融資を意味する「マイクロクレジット」という用語が使用されていましたが、時代の変化の中で、サービス対象が預金や送金、保険などにまで拡大したことから「マイクロファイナンス」という用語が定着しました。
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マイクロファイナンスの実施団体
マイクロファイナンスの実施団体は、非政府組織(NGO)や信用組合、政府機関など様々ですが、昨今では、その採算性に注目して、民間金融機関が参入してくるケースもみられます。
その草分けとしては、グラミン銀行(Grameen Bank:バングラデシュ)やアクシオン・インターナショナル(ACCION International:中南米等で活動しているNGO)などが世界的に知られています。
マイクロファイナンスの主な目的
マイクロファイナンスの主な目的として、以下が挙げられます。
◎零細事業の運転資金や起業資金を提供することにより、貧困層の市場への参入を促進し、その所得向上を助ける。
◎費用負担の小さい貯蓄サービスを提供することにより、将来の不測事態に対応するための貯えや資産形成を可能にする。
◎女性の組織化や自立化により、家庭や地域経済において能力の発現が抑制されてきた女性の活力を引き出す。