再証券化商品
読み方: | さいしょうけんかしょうひん |
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分類: | 証券化商品 |
再証券化商品は、証券化商品を担保に組成された有価証券をいいます。これは、住宅ローン証券や自動車ローン証券、学生ローン証券、商業用不動産ローン担保証券といった、不動産や債権などを裏付けに発行された証券化商品を複数束ねて組成されたものです。
一般に再証券化商品では、リスク特性の異なる証券化商品をまとめて信用リスクを分散させたり、また返済順位に優劣を付けて切り分けたりすることによって、格付機関から高い格付けが付与されます。その一方で、商品の仕組みが非常に複雑となり、裏付けとなる資産が分かりにくいといったデメリットが生じます。
その昔、米国のサブプライム問題から始まった、2008年-2009年の世界金融危機の際には、様々な再証券化商品に組み込まれたサブプライム証券に値段が付かなくなることによって、再証券化商品自体の価値を判断できなくなり、多くの投資家が多額の損失を被る事態となりました。
※サブプライム証券:米国の信用力の低い個人向け住宅ローンであるサブプライムローンを裏付けにした証券。