ヘアカット
英語: | Haircut |
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分類: | 概念 |
ヘアカット(Haircut)は、「ヘアカット率」とも呼ばれ、銀行等の金融機関において、担保を評価する際に差し引く一定割合をいいます。
具体的には、担保を設定する際に、担保の損失リスクを予め明確にするため、差し出された債券の額面や株式の時価評価額などに対して設定される「担保価値の削減率」を指し、例えば、額面100万円の債券で、ヘアカット20%という場合は、80万円分を担保価値としてみなすことになります。
一般に銀行が中央銀行から資金供給を受ける場合、国債などを担保として差し出しますが、その際に10%のヘアカットが設定されていると、銀行は差し出した担保資産額面の90%しか資金供給を受けることができません。
なお、ヘアカット(担保価値の削減率)は、通常、格付けの低い債券ほど大きくなります。