リコンサイル
英語: | Reconcile |
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分類: | リスク管理 |
リコンサイル(Reconcile)は、リスク管理手法の一つで、取引明細や残高などを照合することをいいます。
金融機関においては、対外面では、取引・決済相手との約定照合・決済照合、証券保管先・振替機関との証券残高照合、担保差入先との担保残高照合などがあり、一方で対内面では、外国の銀行に保有する自行口座の取引明細や残高の照合、フロントオフィスとバックオフィスの取引データの照合などがあります。
一般にリコンサイルは、信用リスクや決済リスク、事務リスク、システムリスクなどの回避を目的として、金融機関の事務部門だけでなく、事業会社の財務部門などでも行われており、また照合する内容はそれぞれ異なります(データの照合と差異の原因究明という基本作業は共通)。
例えば、カストディ業務を行う信託銀行等では、外国証券等について、帳簿上の残高とカストディアン等が実際に保管している残高を定期的に照合することを指します。
ちなみに、英語の「reconcile」には、仲直りさせる、仲裁する、調整する、一致させる、照合するといった意味があります。