ファミリーファンド方式

ファミリーファンド方式は、投資信託（ファンド）の運用方式の一つで、投資家から集めた資金をまとめてベビーファンドとし、その資金を主としてマザーファンドに投資し、実質的な運用をマザーファンドで行なう方式をいいます。

具板的には、国内株式型や外国株式型、国内債券型、外国債券型、国内REIT型、外国REIT型など汎用性の高いマザーファンドを設定し、その下に投資家が実際に投資する複数のベビーファンドがぶら下がるという仕組みになっています。

一方で、ベビーファンドにおいては、実際にマーケットで投資を行う複数のマザーファンドでポートフォリオを構成し、各マザーファンドの組入比率を投資方針に合わせて調整することが運用の中心となります。

一般にファミリーファンド方式では、投資家（受益者）はベビーファンドの受益証券を購入し、そこで集められた資金がマザーファンドの受益証券に投資されます。そして、マザーファンドで合同運用された運用成果（収益）がベビーファンドに分配され、それがベビーファンドを通して受益者に分配されることになります。

◎ファミリーファンド方式では、複数のファンドの資産をまとめることで、規模のメリットを活かした売買コストの削減効果など効率的かつ合理的な運用が可能になる。

◎ファミリーファンド方式では、マザーファンドは信託報酬を徴収できないため、ベビーファンドとマザーファンドは、原則として、同一の運用会社が設立したものとなる。