受益証券
読み方: | じゅえきしょうけん |
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分類: | 仕組み |
受益証券は、信託契約に基づいて行われる信託財産の管理・運用などの結果を享受する権利である信託受益権を表示する証券をいいます。
かつては、投資信託法や貸付信託法のような特別法により無記名証券化が図られていましたが、現在では、信託法の「受益証券発行信託の特例」により、特別法の定めがなくても受益権の有価証券化が可能となっています。
一般に投資信託(ファンド)の受益証券については、ファンドの利益を受ける権利(受益権)を証券化したものですが、2007年1月から投資信託振替制度が導入されて以降は、受益証券は発行されず、受益権の発生・消滅・移転はコンピュータシステム上の口座(振替口座簿)の記録により行われています。
<投資信託振替制度の振替口座簿の記載事項>
・加入者の氏名または名称
・加入者の住所
・投資信託の銘柄名
・投資信託の銘柄毎の口座における増減口数および口数
・投資信託に関する処分の制限がされた場合にはその旨の表示等
・その他政令で定める事項
※現在、投資信託の受益証券はペーパーレス化されているので、実際には口座管理機関等の振替口座簿上で受益権は担保されている。