国際開発協会(IDA)
読み方: | こくさいかいはつきょうかい |
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英語: | International Development Association |
分類: | 国際機関 |
国際開発協会(IDA)は、世界銀行グループの一員で、世界の途上国の中でも特に貧しい国々を支援するための世界銀行の基金をいいます。
1960年9月に国際復興開発銀行(IBRD)の姉妹機関として設立され、世界の低開発地域(最貧国)に対して、無利子の贈与や融資など柔軟な条件で資金を提供することで経済開発の促進と生活水準の向上を図ることを目的としており、現在、本部はアメリカ合衆国のワシントンD.C.に置かれています(日本は設立当初から加盟)。
※IBRDとIDAは、職員・本部ともに共通で、同一の厳格な基準を用いてプロジェクトを評価している。
目次:コンテンツ構成
国際開発協会(IDA)の活動
国際開発協会(IDA)は、設立以来、世界の貧困削減に向けて、経済成長促進や格差是正、生活水準向上のためのプログラムに対して、極めて緩やかな条件で贈与や融資(クレジット)を提供しています。
具体的には、IDAの財政的支援の5分の1は贈与として提供され、残りは無利子またはごく低金利の長期貸付の形で行われています(返済期間は25~38年、5~10年間の支払猶予期間を含む)。
また、その他にも、重債務貧困国(HIPC)イニシアティブや多国間債務救済イニシアティブ(MDRI)を通じた大幅な債務削減も行っています。
国際開発協会(IDA)の資金
現在、国際開発協会(IDA)の資金は、借入国が推進する、生産性の向上、責任あるガバナンス、民間投資環境の整備、教育と医療に対する貧困層のアクセスの改善など「貧困削減戦略」の重要政策分野にあてられ、最貧国の基本的な社会サービスを支援するドナー基金として、単独では世界最大規模を誇っています。