投資紛争解決国際センター(ICSID)
読み方: | とうしふんそうかいけつこくさいせんたー |
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英語: | International Centre for Settlement of Investment Disputes |
分類: | 国際機関 |
投資紛争解決国際センター(ICSID)は、世界銀行グループの一機関で、国際的な投資紛争解決のための国際機関をいいます。
多国間の国際条約である「国家と他の国家の国民との間の投資紛争の解決に関する条約(ICSID条約:1966年発効)」に基づき設立されたもので、国際投資紛争の調停と仲裁を行う場を提供することにより、外国投資の促進に貢献しています。
現在、国際投資協定の多くは、ICSIDを仲裁機関に指定しており、またICSIDは紛争解決や外国投資法などに関する出版物も発行しています。
一般に投資紛争解決国際センター(ICSID)は、工程管理等の中立的な手続きを提供するだけで、各事案に自ら調停や仲裁の決定を行うことはなく、通常、案件毎に任命される独立した仲裁人及び調停人が、当該案件に関する証言を聴取し、当該の紛争について判断を下す仕組みとなっています。
◎ICSID条約下の仲裁及び調停は、完全な自由意思に基づくものであり、投資家と投資受入国双方の同意を必要とする。
◎一旦同意すると、それ以降は一方的に手続きを停止することはできず、拘束力を持った手続きとなる。