国際エネルギー機関(IEA)
読み方: | こくさいえねるぎーきかん |
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英語: | International Energy Agency(IEA) |
分類: | エネルギー |
国際エネルギー機関(IEA)は、エネルギーを安定的に確保・供給していくための国際機関(OECDの付属機関)をいいます。
エネルギー安全保障の確立を目的に、第一次石油危機直後の1974年にキッシンジャー米国務長官(当時)の提唱を受けて、経済協力開発機構(OECD)の枠内における機関として設立され、現在、本部はフランスのパリに置かれています。
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国際エネルギー機関(IEA)の組織
国際エネルギー機関(IEA)の最高意志決定機関は、加盟国代表からなる「理事会(Governing Board:GB)」で、その下に各種委員会や作業部会が設置されています。また、定期的に閣僚理事会を開催し(原則として2年毎)、各種決定や勧告の採択を行っています。
国際エネルギー機関(IEA)の目的と活動
国際エネルギー機関(IEA)では、エネルギー安全保障の確保(Energy Security)、経済成長(Economic development)、環境保護(Environmental awareness)、世界的なエンゲージメント(Engagement worldwide)の4つのEを共通目標に掲げてエネルギー政策全般をカバーしています。
◎石油・ガス供給途絶等の緊急時への準備・対応と市場の分析、中長期の需給見通し、エネルギー源多様化、電力セキュリティ、エネルギー技術・開発協力、省エネルギーの研究・普及、加盟国のエネルギー政策の相互審査、非加盟国との協力等の活動に注力している。
◎エネルギーに関する調査や統計作成も行っており、その代表的なものには、「World Energy Outlook(中・長期にわたるエネルギー市場の予測)」や「Key World Energy Statistics(世界のエネルギー統計の概要)」などがある。
国際エネルギー機関(IEA)の参加国
国際エネルギー機関(IEA)の参加国は、OECD加盟国であって、かつ備蓄基準(前年の当該国の1日当たり石油純輸入量の90日分)を満たすことが参加要件となっており、2021年現在、以下の30カ国となっています。
豪州、オーストリア、ベルギー、カナダ、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、仏、独、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、伊、日本、ルクセンブルク、メキシコ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、韓国、スロバキア、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、英国、米国(アルファベット順)