後進国
読み方: | こうしんこく |
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英語: | Backward country |
分類: | 国・地域 |
後進国は、「開発途上国(発展途上国)」の旧称で、経済や産業などの発達が遅れている国をいいます。また、経済学では、その昔、ジョン・スチュアート・ミル(1806-1873)の著作「経済学原理」で、世界経済の進歩の中で遅れている国を「後進国」と呼んだそうです。
一般に本用語は、20世紀半ばまでは普通に使わていましたが、一方で旧植民地・保護領の独立増大と共に、先進国の価値判断を内包した呼称として次第に拒絶されるようになりました。そして、1962年に非同盟諸国の首唱の下に「発展途上国の経済開発会議」がカイロで開かれ、その後(1970年代以降)は「発展途上国(開発途上国)」の呼称が定着するようになりました。
なお、本用語は、今日においては、従来の意味では使われませんが、例えば、「日本はIT後進国である」というように、何らかが後れている国という意味で使われることがあります。