中進国
読み方: | ちゅうしんこく |
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英語: | Semi-advanced country |
分類: | 国・地域 |
中進国は、一次産品を主体とする産業構造(低開発状態)から抜け出し、急速な工業化と高い経済成長を実現しつつある国をいいます。
世界的に明確な定義は特にありませんが、一つの代表例として、世界銀行の分類で「中所得国(上位中所得国、下位中所得国)」に該当する国が挙げられます。
一般に中進国は、経済面である程度豊かになった先進国に至る途上にある国を指し、日本や台湾、韓国、シンガポールなども、かつて中進国の時代がありました。また、自国経済が中所得国のレベルで停滞し、先進国(高所得国)入りが中々できない状況を「中所得国の罠(中進国の罠)」と言います。
なお、本用語は、20世紀に主に使われましたが、時代の変化の中で定義が曖昧になり、昨今では、ほとんど使われることはありません。