欧州連合理事会
読み方: | おうしゅうれんごうりじかい |
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英語: | Council of the European Union |
分類: | EU |
欧州連合理事会(Consilium)は、「閣僚理事会」や「理事会」とも呼ばれ、欧州連合(EU)において、各加盟国を代表する閣僚によって構成される政策決定機関をいいます(本部はブリュッセル)。
EUの議会で上院に位置し、下院の欧州議会と共に、両院制の立法府を形成し、現在、各加盟国から1人ずつの閣僚で構成されており、理事会の会議には議題に応じて異なる閣僚が出席します。例えば、農産物価格の議題なら農相、金融・経済問題の議題なら財務相といった具合です。
また、各加盟国は6カ月毎に交代で理事会の議長国を務め、その際に理事会の議事準備をするのが常駐代表委員会(COREPER:加盟国のEU大使によって構成)で、理事会の指示に沿って主に委員会や作業部会を設け、具体的な準備に当たったり、特定の事柄について調査を進めたりします。
なお、共通外交・安全保障政策や司法・内務協力に関する理事会の表決は、欧州連合条約に例外規定のある場合を除き、全会一致が原則となっています。
<欧州連合(EU)の立法について>
EUの立法は三つの機関に振り分けられており、法案を提出するのが行政府の「欧州委員会」で、立法府の「欧州議会(下院)」と「欧州連合理事会(上院)」が制定する権限を共有している。