欧州通貨制度(EMS)
読み方: | おうしゅうつうかせいど |
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英語: | European Monetary System(EMS) |
分類: | EU |
欧州通貨制度(EMS)は、「ヨーロッパ通貨制度」とも呼ばれ、1979年から1999年まで使われた、欧州統合の進展に際し、金融通貨面での安定を図るための枠組み(制度)をいいます。
1976年の欧州通貨危機や1979年の第ニ次石油危機などの影響で欧州経済が停滞したことを契機に、欧州連合(EU)の前身である欧州共同体(EC)が、域内の為替安定化などを目的として1979年に導入したもので、ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、デンマーク、アイルランドの8カ国によって制定されました。
一般に欧州通貨制度は、為替変動幅を調整する仕組みである「ERM(欧州為替相場メカニズム)」、欧州通貨単位の「ECU」、欧州通貨協力基金(EMCF)の貸付制度の拡充などからなり、約20年間、ユーロ導入までの移行期間的システムとして機能しました。