中パ経済回廊
読み方: | ちゅうぱけいざいかいろう |
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分類: | 中国 |
中パ経済回廊は、中国北西部の新疆ウイグル自治区カシュガルからパキスタン南西部のグワダルまでの約3000キロに沿う地域をいいます。
中国とパキスタンの両国間をつなぐ、道路、鉄道、石油・天然ガスパイプライン、光ケーブルなどを含む貿易回廊で、「一帯一路(1ベルト1ロード)構想」を構成する重要な一部となっています。
今後、本地域で、中国は、道路・鉄道・工業地帯等のインフラ建設を支援し、印パ両国が領有権を争うカシミール地方を縦断するカラコルム・ハイウエーやグワダル港などを開発する計画となっています。これにより、中国はインド洋への玄関口を得ることになり、またパキスタンは経済開発の足掛かりを掴むことができます。
<一帯一路構想について>
中国の習近平国家主席が提唱するもので、陸と海の二つがあり、中国を起点に中央アジアから欧州に至る「シルクロード経済圏(ベルト)」と、中国沿岸部からアラビア半島までを結ぶ海上交通路「21世紀の海のシルクロード(ロード)」の両方をまとめた呼称となっている。