年頭教書

年頭教書は、「一般教書」とも呼ばれ、アメリカ合衆国において、大統領が年初に連邦議会へ送る定例のメッセージをいいます。

大統領が連邦議会両院の議員を対象に、慣例として1月最後の火曜日に演説を行い、国の現状についての「大統領の見解」を述べ、主要な政治課題などを伝えるもので、具体的には、内政・外交その他全般に渡る情勢を分析して政府の基本政策を説明し、議会が適切な手段を講じるよう勧告します。

一般に教書とは、合衆国憲法により、大統領が連邦議会に対して、口頭ないし文書で行う報告・勧告のことをいい、現在、米国では、大統領は議会出席権を基本的に持ちませんが、憲法の規定により文書の形で「教書」を議会に送付することが認められています。

◎毎年、議会による特別な招待の下で、大統領が上下両院議員に対して年頭教書（一般教書）を口頭で演説することが慣習化しており、これは「一般教書演説」と呼ばれる行事で、世界的にも注目されている。

◎本行事（一般教書演説）の出席者については、大統領 、副大統領（上院議長を兼ねる）、両院議員、下院議長、最高裁判所判事、各省長官、統合参謀本部の将官といった米国の三権（行政・立法・司法）と軍の首脳が一堂に会す。