ハブ空港
読み方: | はぶくうこう |
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英語: | Airline hub |
分類: | 国際空港 |
ハブ空港は、各地からの航空路が集中し、乗客や貨物を目的地に中継する機能を持った拠点となる空港をいいます。
放射線状に伸びる空港網を車輪のスポークと見なし、その中心にあるハブに喩えた呼称で、具体的には、航空ネットワークの中核を担う空港であり、広域航空網の要として機能している空港を意味する場合と、航空会社やエアラインアライアンス(航空連合)が拠点としている空港を意味する場合とがあります。
その由来(発生)については、1970年代に米国の大手航空会社が輸送効率を高めるために、国内の主要都市の空港に拠点を置き、乗り継ぎを前提として、地方都市に多くの路線を延ばした「ハブ・アンド・スポーク・システム」が始まりとのことです。
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ハブ空港の利点(経済効果)
ハブ空港は、航空機の発着が盛んになるため、着陸料の増収が期待できると共に、空港周辺での物流産業の活発化や国際会議などの招致にもつながり、地域や国の経済活動にプラスに働くとされます。
このような利点(経済効果)から、世界の主要都市は、地元の空港を多くの航空便が集まる「国際ハブ空港」にしようと競っており、数多くの大型機が離着陸できるように、複数の長い滑走路や大型ターミナルなどを整備しています(着陸料の引き下げや24時間運用も対応)。
世界の代表的な国際ハブ空港
現在、世界の代表的な国際ハブ空港には、以下のようなものがあります。
・米国:ジョン・F・ケネディ国際空港(NY)、ハーツフィールド・ジャクソン・アトランタ国際空港
・英国:ヒースロー空港(ロンドン)
・フランス:シャルル・ド・ゴール国際空港(パリ)
・ドイツ:フランクフルト空港
・オランダ:スキポール空港(アムステルダム)
・アラブ首長国連邦:ドバイ国際空港
・シンガポール:チャンギ国際空港
・韓国:仁川国際空港
・中国:香港国際空港 他
アジアの代表的な国際ハブ空港
その昔、アジアの代表的な国際ハブ空港は成田国際空港でしたが、昨今では、世界的な航空自由化(オープンスカイ)の流れもあり、シンガポールのチャンギ国際空港や韓国の仁川国際空港、中国の香港国際空港などが躍進し、旅客争奪が激化しています。
実際、都市別の空港の旅客数を見た場合、東京(成田+羽田)は総数でシンガポールやソウル、香港を上回りますが、国際線の旅客数では後塵を拝しており、今後、訪日客の拡大を目指す中、日本も空港の機能強化に向けた抜本的な対応が迫られています。