国際仲裁裁判所
読み方: | こくさいちゅうさいさいばんしょ |
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分類: | 団体・機関 |
国際仲裁裁判所は、複数の国にまたがるビジネス上の紛争を解決するために、当事者の間に入って仲裁する民間機関をいいます。
形式的には裁判所ではなく、裁判によらない紛争解決手続きを進める機関の一つで、独自の仲裁規則に基づき、企業間や企業・政府間の紛争の解決手続きを進めます。
現在、世界的に有名な機関としては、国際商業会議所(ICC)の専門機関である「ICC International Court of Arbitration(国際仲裁裁判所)」、英国の「London Court of International Arbitration(ロンドン国際仲裁裁判所)」、米国の「The American Arbitration Association(アメリカ仲裁協会)」などが挙げられます。
一般に国際仲裁裁判所は、弁護士や法律学者などから選任された第三者の仲裁人が当事者間に入って調整し、最終的な仲裁判断(裁定)を示して解決する仕組みで、その裁定には訴訟の判決同様の拘束力があります。また、審理は非公開で、訴訟よりも費用がかからず、迅速に解決できる利点があります。