逸失利益

読み方: いっしつりえき
分類: 損害保険(仕組み)

逸失利益は、「喪失利益」や「得べかりし利益」とも呼ばれ、本来得られるべきであるにも拘らず、不法行為や債務不履行などで得られなかった利益をいいます。

個人向けの保険においては、主に自動車保険で使われる用語で、例えば、交通事故などで死亡または重度の後遺障害を負った場合に、本人(被害者)が「生存していれば将来得られる可能性のある収入額」または「後遺障害により将来発生する可能性のある収入減の額」を指します。

◎逸失利益の算出にあたっては、労働能力喪失率(後遺障害や死亡によって失われた労働能力を割合で示したもの)やライプニッツ係数(将来的に受け取るはずの収入を前倒しで受け取る際に発生する利息を控除するために使う指数)などが使われる。

◎死亡の場合は、被害者が生きていれば、どれだけ利益を得られたかが問題となり、収入額から生活費を控除して得た額に就労可能年数を乗じ、その総額からライプニッツ係数に基づく中間利息を控除して算出される。

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