現渡し

現渡しは、「現提」や「品渡し」とも呼ばれ、信用取引や商品先物取引などの決済方法の一つで、売り建てた玉を決済する時に、売り建てた現物（株式・商品等）を渡して、代金を受け取ることをいいます。

◎信用取引では、つなぎ売りや両建て取引などの「信用売り（空売り）」において、売り建てた銘柄（株式）を決済する時に、それと同種同量の株式を渡して、代金を受け取ることを指す。

◎商品先物取引では、主に法人が現渡しを利用するが、一方で個人が利用することはほとんどない（できない）。

一般に信用取引や商品先物取引などで売り建てた時には、反対売買（買い戻し）で差額を受け払いして決済する方法と、現物を渡して金銭を受領して決済する方法があり、「現渡し」は後者の方法を言います。