リスクリターン率
読み方: | りすくりたーんりつ |
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分類: | リスク管理 |
リスクリターン率は、対象期間内の通算損益を最大ドローダウンで割った数値をいいます。
ドローダウンとは、システムトレード(自動売買システム)においては、集計期間内の累積利益のピークからの落込み幅のことをいい、その最大値を「最大ドローダウン」と言います。
リスクリターン率=通算損益÷最大ドローダウン
一般にリスクリターン率は、自動売買システムのリスクを見る指標の一つで、損失リスクに対してどの程度のリターン(利益)が見込めるかを示しており、通常、本数値が大きいほど、少ないリスクで大きな利益を得られることを示すのに対して、本数値が小さいほど、多いリスクで少ない利益しか得られないことを示します。
◎リスクリターン率が1を下回った場合、得られる利益よりも、受け入れる損失の方が大きいことを意味し、すなわち売買で負ける。
◎リスクリターン率が大きい方が優れたシステムと考えられ、例えば、FXの自動売買システムでは、2以上が好ましいと言われることが多い。
◎リスクリターン率は、バックテストを行う期間によって大きく変わってくるので、システムを比較する場合、同一期間のバックテストの比較でチェックする必要がある。