リスクオフ
英語: | Risk off |
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分類: | リスク管理 |
リスクオフは、より安全な資産に資金が向かいやすい相場状況、またはそういった地合い(雰囲気)をいいます。これは、運用面では、株式やコモディティ、ハイイールド債、高金利通貨などリスクの高い資産を避け、国債や短期金融商品など相対的に安全(リスクの少ない)と思われる資産に資金を移すことを意味します。
一方で、リスクオフに対して、積極的にリスクを取ってリターンを求めることを「リスクオン」と言います。
一般にマーケットにおいて、景気の大幅減速や経済指標の悪化、政府債務の悪化、金融不安、金融危機、貿易摩擦、地政学リスクなどへの懸念が強まると、投資マインドは大きく冷え込み、投資家は積極的にリスクを求めにくくなり、より安全な対応として「リスクオフ(リスク回避)」を行うようになります。
この場合、投資家はリスクを極力避けるため、リターン(収益)の見込みは小さくなる一方で、損失が出た場合の損失額を小さく抑えることができます。また、マーケットでは、投資マネーの流れが大きく変わるため、株式やコモディティなどの相場が大きく下げることになります。
<本用語の使用例>
・リスクオフの流れの中で円高が進行し、日経平均も先物主導で下落した
・前日の海外市場のリスクオフムードが残る中、円債市場も買い先行で始まった
・米国株が今年最大の下落となったことを受け、一部、投げ売りを含めたリスクオフが強まった