効率的市場仮説
読み方: | こうりつてきしじょうかせつ |
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英語: | Efficient Market Hypothesis(EMH) |
分類: | 運用理論 |
効率的市場仮説は、マーケット(市場)において、全ての利用可能な情報が市場価格に完全に反映されているとする仮説をいいます。
具体的には、合理的な市場参加者が集まり、情報も行き届いている効率的市場では、過去の出来事から将来起こりうる出来事まで入手可能な情報は全て株式や債券などの市場価格に織り込まれているという考え方で、それゆえ、現時点で利用可能な情報を用いて、将来の価格を予測することはできないとされます。
一般に効率的市場仮説(EMH)は、学術的に証明されたものではなく、投資家や学者などの論争が未だに続く仮説の域を出ませんが、仮にEMHが成り立つとすると、銘柄の選定や市場のタイミングから市場の平均以上の実績を得ることは不可能となります。
例えば、高いスキルを持つファンドマネージャーが運用するアクティブファンドであっても、市場平均に勝つのは難しいということになります。