春闘

読み方: しゅんとう
分類: 財界

春闘は、「春季闘争」の略で、賃金引き上げなど労働条件改善の要求を掲げて、毎年春に行う全国的な共同闘争をいいます。

各企業等の労働組合が全国中央組織の労働団体や産業別組織の指導・調整のもとに、毎年春に賃金引き上げ等を中心とする要求を各企業等(経営側)に提出し、団体交渉を行うもので、1950年代半ばから始まったと言われています。

通常、2月頃に大手企業が最初に交渉を行ない、その年度の労働条件がどのように変動するかが大よそ決まり、その後、中小企業がその基準をもとに交渉を行ない、3月頃までに大半の企業の春闘は終了します。

その昔、日本の高度成長期には、春闘において、賃金も右肩上がりで賃上げが中心でしたが、バブル崩壊後の1990年代半ば以降は、賃上げ率が大きく低迷し、雇用の維持や労働時間の短縮、育児支援の充実など、労働組合側の要求は多様化しています。

なお、春闘の時期以外にも、年末一時金(賞与)や休暇制度など、様々な課題について労使交渉が適宜行われています。

iFinancial TV