エンジェル係数
読み方: | えんじぇるけいすう |
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分類: | 家計 |
エンジェル係数は、家計支出の中に占める子育て費用の割合を示す数値をいいます。
その昔、野村証券が1989年に考案した指数で、2年に1回実施した「家計と子育て費用調査(エンジェル係数調査)」の中で発表されました(2007年の第10回調査で終了の模様)。
◎当時、子育てという観点から家計の現状や経済事情を定量的に捉えたユニークな調査として各方面から注目され、世間的に認知されるようになった。
◎子育て費用には、高校生以下の子どもの衣食費や医療費、学校・塾等の教育費、レジャー費、小遣いだけでなく、子どもに関する保険料や預貯金も含まれていた。
エンジェル係数
=(子供のための支出額÷家計支出額)×100
一般に子どものいる家庭において、エンジェル係数は、家計支出に占める食費の割合である「エンゲル係数」と共に大きなウェイトを占めており、中長期の家計を管理する上で一つの概念として理解しておくとよいでしょう。
なお、昨今の傾向として、一人当たりの子育て費用は、年収の多寡や祖父母等の金銭支援の有無でニ極化し、特に低年収層では子育て費用が縮小される傾向にあります(子育て費用の格差が拡大している)。