可処分時間
読み方: | かしょぶんじかん |
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分類: | 生活 |
可処分時間は、個人が自分の意志で自由に使える時間をいいます。これは、1日(24時間)の中で、睡眠や食事、仕事、家事といった日々の生活を維持するのに必要な時間を除いたものを指し、また経済学で使われる「可処分所得」の概念を時間に置き換えたものと言えます。
※可処分所得:家計収入のうち、税金や社会保険料などを除き、個人(世帯)が自由に使えるお金。
インターネットの普及前は、可処分時間の使い方として、テレビや読書、音楽鑑賞、趣味、ショッピング、交友、娯楽などが主な使い方でした。一方で、インターネットの普及後は、従来のものに加えて、かつては使わなかった細切れの時間をスマホなどを通して、情報収集やコミュニケーション、ゲーム、ネットショッピングなどで利用可能となりました。
一般にビジネスの視点で時間を見た場合、収益を得るためには、顧客に事業対象へ時間を使ってもらう必要があるため、特に本用語(可処分時間)は、消費者を相手にする、流通業界や飲食業界、メディア業界、ゲーム業界、エンタメ業界といった、BtoC業界で用いられることが多いです。例えば、ゲーム業界では、顧客に長い時間、自社のゲームで遊んでもらうことがカギとなります。
一方で各人の可処分時間は、個人差はあるものの有限であり、その中で、外出(買い物・飲食・娯楽等)やネット利用(ニュース・ゲーム・SNS・動画・買い物等)が行われ、現在、ネットvsリアル、リアルvsリアル、ネットvsネットにおいて、BtoC業界各社の可処分時間の奪い合いが起っています。
なお、個人においては、可処分時間をどう使うかが、より良い人生、より充実した人生を送る上で大きなカギとなります。