プロラタ
英語: | Pro-rate |
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分類: | 返済 |
プロラタは、「プロラタ方式」とも呼ばれ、残高に応じて比例配分することをいいます。これは、ラテン語の「pro rata」に由来し、また英語の「prorate」には、"割り当てる"や"案分比例する"といった意味があり、現在、金融分野では、債務返済や資産配分などで使用される用語となっています。
目次:コンテンツ構成
プロラタの仕組み(債務返済)
プロラタは、債務返済においては、借入金額に応じて比例的に返済額を決めて返済する仕組みとなっています。
具体的には、業績不振の企業等が複数の金融機関からの借入金をリスケする場合の返済方法として活用したり、またM&Aの買収資金を複数の金融機関から借り入れる場合の返済方法として活用したりしています。
プロラタのメリット(債務返済)
プロラタは、複数の金融機関からの借入返済を平等に行うものであり、現在、融資の実務面では、リスケやシンジケートローンなどにおいて用いられています。
通常、この方式では、企業等(借入先)が各金融機関との付き合いの長さやサービス面などを考慮せずに平等に扱うことになるため、各金融機関からの信用を損ないにくい(各金融機関に協調してもらいやすい)というメリットがあります。
プロラタの返済方法のタイプ
プロラタによる債務の返済方法には、大きく分けて、「残高プロラタ」と「信用プロラタ」の二つがあり、通常は「残高プロラタ」が活用されています。
●残高プロラタ
各金融機関からの借入残高に比例して返済金額を決める方式。
●信用プロラタ
各金融機関の信用部分(無担保部分)の借入残高に比例して返済金額を決める方式。