債務超過
読み方: | さいむちょうか |
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英語: | Excess of debts |
分類: | 業績 |
債務超過は、債務者の負債の総額が資産の総額を超える状態であり、また資産を全て売却しても、借金等の負債を返済しきれない状態をいいます。
通常、企業等では、貸借対照表(B/S)において、負債(債務)が資産(財産)を上回った状態であり、この場合、純資産(株主資本等)の金額はマイナスになっています。
ここでは、債務超過の概要について、簡単にまとめてみました。
目次:コンテンツ構成
債務超過の認識について
債務超過の企業等は、資産の全てが他人資本(負債)によって賄われており、しかも全資産を売却してもまだ負債が残るという状態になっています。そのため、財務体質として非常に危険な状態であり、また社会的に信用を損ない、今後の事業継続に支障が出る恐れがあり、倒産の危険性(リスク)が極めて高いと言えます。
現在、東京証券取引所では、原則として、連結貸借対照表において、上場企業が債務超過の状態となった場合、1年以内に債務超過の状態が解消されなかった時は上場廃止となります。
債務超過の解消手法について
企業等が債務超過を解消するには、経営(事業)を立て直し、利益を上げて資産を増やすか、または増資するか負債を放棄してもらうか、あるいは負債と資本を交換する「DES(Debt Equity Swap)」を行うか、といった手法があります。
一般に債務超過の状態は、経営面や財務面で極めて危険な状態であり、時間の経過と共に悪化し、倒産に至ることも珍しくないので、早急に抜本的な対策を取ることが必要です。
債務超過と倒産について
倒産とは、経済的に破綻して弁済期にある債務を弁済できなくなり、経済活動をそのまま続けることが不可能になる状態をいいますが、実際には、企業等が債務超過になったからといって、すぐに倒産する訳ではありません。
一般に資金繰りさえつけば、すぐに倒産することはないですが、一方で債務超過でなくとも支払いが滞れば、すぐに倒産します。もっとも、債務超過という信用力が低下した状態では、取引先が早期の支払いを求めてくるケースが多く、また債務超過が拡大するにつれて、いつかは限界が来る(倒産に至る)ことが多いです。