為替感応度

読み方: かわせかんのうど
分類: 業績

為替感応度は、外国為替の変動に対して、企業の売上高や利益がどの程度影響を受けるかを示すものをいいます。

具体的には、米ドルやユーロなどの対円レートについて、為替が1円動いた場合の年間の影響額(目安)を示すものであり、例えば、自動車や電機、機械などの輸出企業(上場企業)では、ドル/円やユーロ/円の売上高や営業損益についての為替感応度を開示することが多いです。

一方で、為替感応度に対して、想定為替レートは、企業の業績見通しを決める際に前提とするものになっています。

なお、為替相場のトレンド(見通し)が予想外に変わった場合には、今後の投資の参考として、各業種の主要企業毎に想定為替レートと為替感応度の情報(データ)が、新聞や雑誌、ネット、アナリストレポートなどで触れられることも多いです。

<本用語の使用例>

・輸出採算の改善期待から為替感応度の高い自動車セクターに買いが集まっている
・為替感応度は、海外子会社の換算差を含めて、円ドルレートは1円の変動で、営業利益で10億円
・為替感応度が高い日本の経済構造を勘案すると、1ドル=100円を割り込んで円高が加速した場合、物価の勢いが削がれるのは間違いない

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