アウトソーシング(外部委託)

英語: Outsourcing
分類: 協業

アウトソーシング(Outsourcing)は、日本語では「外部委託」とも呼ばれ、企業や行政などで行っていた業務(仕事)の一部または全部を、外部の企業等に委託することをいいます。

本来、英語では、対象となる業務について、業務設計から管理・決済責任までの一切を全面的に委託するものを「Outsourcing」と言うのに対して、発注企業側が戦略とコントロールを保持した状態でオペレーションのみを委託するものを「Outtasking」と言い、日本語とは少し意味合いが異なるのでご注意ください。

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アウトソーシング(外部委託)という用語

「アウトソーシング(外部委託)」という用語は、かつては、情報システム(IT)に関わる開発・運用・保守等の業務を外部業者や系列子会社に委託する際に使われることが多かったです。

その後、時代の変化の中で、今日では、経理・総務・人事等の間接業務の外注のほか、製品設計や開発、生産、物流、営業販売、コールセンター(顧客対応)業務などの外注も含め、より広い意味で使われるようになりました。

また、本用語に関連して、IT分野の外部委託を「ITO(IT Outsourcing)」、経理・人事・コールセンター等の外部委託を「BTO(Business Process Outsourcing)」、またビジネスプロセスの改革を含む包括的な外部委託を「BTO(Business Transformations Outsourcing)」と呼ぶこともあります。

アウトソーシング(外部委託)の特色と活用

アウトソーシング(外部委託)は、企業等において、経営資源を補完する手法の一つとして広く活用されており、以下のような特色(メリットとデメリット)があります。

◎外部の専門性(スキル)の高い企業等に委託することにより、得意でない業務や非効率な業務に自社の大切な人員資源や設備を割くことなく、自社で行うよりも高い付加価値を享受できると共に、自社ではコア業務に集中しながらコスト削減効果を見込めるといったメリットがある。

◎情報流出のリスクや、自社に人材やノウハウが蓄積されないといったデメリットがある。

以上から、アウトソーシングは、経営のスピードや高い効率性が求められるビジネス環境下において、自社に必要な機能や能力を十分に見極めると共に、そのメリットとデメリットをよく考慮した上で有効に活用することが重要になります。

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