M&A投資枠
読み方: | えむあんどえーとうしわく |
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分類: | M&A |
M&A投資枠は、企業が将来のM&Aに備えて設ける投資枠をいいます。これは、その上限額に対して、財務基盤を傷つけないように、調達可能な資金の範囲内で設定するケースが多いです。
また、M&Aとは、企業の合併・買収のことをいい、関係会社同士の合併や他の企業の買収でグループ再編を図ったり、あるいは新分野への進出・強化を図ったりすることなどを目的に実施されます。
21世紀以降、日本においても、M&Aが成長戦略の一つとして定着し、特に大手企業では国内の市場拡大が見込めなくなり、海外市場へ目を向けるところが増えており、またグローバル競争の中で、海外市場を積極的に開拓しようとしているところも増えています。
◎2000年代半ば頃から、さらなる成長を図る上で、M&A投資枠を設定する企業が増えており、具体的な金額を明示することにより、だぶつき気味の手元資金の使途を明確にし、資本効率の向上を目指す姿勢を投資家に示す狙いもある。
◎M&A投資枠は、企業が実際に使い切るとは限らないため、株式投資にあたっては、表明した通りに成長投資が実施されているかを注視する必要がある。