ゾンビ企業

読み方: ぞんびきぎょう
英語: Zombie company
分類: 会社区分

ゾンビ企業は、数年にわたって債務の利払いすらままならず、経営が実質的に破綻状態にあるのに、銀行や政府などの支援によって存続し続けているような企業をいいます。

元々は、日本において、1990年代前半にバブル経済が崩壊し、その後に日本経済が停滞した「失われた10年」を分析する際に専門家が使い始めた言葉とされ、また銀行が処理の先送りで延命させたゾンビ企業が増えたことで、経済の効率性が下がり、日本経済の成長を妨げたと言われています。

※ゾンビ:ブードゥー教で、まじない師が生き返らせて霊力で操る死人を指し、それに絡めて広く使われる言葉となっている。

現在、本用語は、国内外で広く使われており、国際決済銀行(BIS)は、3年以上にわたって、インタレスト・カバレッジ・レシオが1未満にある企業を「ゾンビ企業」と定義しています。

また、過去(1987年-2016年のデータ)の調査研究によると、14の先進国で名目金利が下がるほどゾンビ企業が増えるという相関関係が見られ、昨今において、ゾンビ企業が増えたのは、2000年代後半以降の各国の中央銀行が進めてきた金融緩和による超低金利の影響があるとのことです。

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