減損リスク
読み方: | げんそんりすく |
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分類: | 業績 |
減損リスクは、企業において、減損損失が表面化するリスクをいいます。これは、減損処理において、損益計算書に減損損失が特別損失として計上され、最終損益の押し下げ要因となることを指します。
また、減損処理(減損会計)とは、企業が保有する固定資産の価値が下落し、投資金額の回収見込みがたたなくなった場合に、その資産の簿価を一定の条件の下で、回収可能な金額に減額させる会計処理をいいます。
一般に企業会計において、減損会計は、市場価格の低下やM&Aの失敗、事業の再編、技術革新などにより、収益性の低下した固定資産の帳簿価格を切り下げる会計ルールで、通常、期末にかけて減損損失が表面化しやすく、また株価を大きく動かすケースも多いです(減損は企業からキャッシュが流出する訳ではない)。
なお、対象となる固定資産は、土地や建物などのほか、特許権等の知的財産権や企業買収等で発生するのれん代なども含まれます。