名古屋証券取引所(名証)
読み方: | なごやしょうけんとりひきじょ |
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英語: | Nagoya Securities Exchange(NSE) |
分類: | 取引所(日本) |
名古屋証券取引所(名証)は、株式会社名古屋証券取引所が運営する、愛知県名古屋市中区栄にある中部地区が地盤の金融商品取引所(証券取引所)をいいます。
所在地が面する通りの名称から「伊勢町」とも呼ばれ、現在、上場基準によって、「プレミア市場」と「メイン市場」と「ネクスト市場」の3つに分かれており、また売買システムは東京証券取引所の「arrowhead」を採用しています。
目次:コンテンツ構成
名古屋証券取引所(名証)の歴史と業務
名古屋証券取引所(名証)は、1886年に創設された「名古屋株式取引所」を前身とし、1949年に証券取引法に基づく「証券会員制法人名古屋証券取引所」として発足し、また21世紀に入り、2002年に証券会員制法人から株式会社へ組織変更し、「株式会社名古屋証券取引所」となりました。
<名古屋証券取引所の業務内容>
・有価証券の売買を行うための市場施設の提供、相場の公表及び有価証券の売買の公正の確保その他の取引所有価証券市場の開設に係る業務
・上記に附帯する業務
名古屋証券取引所(名証)の課題
名古屋証券取引所(名証)は、長い間、東京証券取引所(東証)と大阪証券取引所(大証)と共に、日本の三大市場の一つとして位置づけられてきました。
2013年に東証と大証が経営統合し、日本取引所グループが発足し、東証に現物市場が、大証にデリバティブ市場が集約されたことで、さらに名証の地位は低下しました(大証は、現在、大阪取引所でデリバティブ専門)。
◎名証は証券業界で広く認知されているものの、現物取引の大半を占める東証や、デリバティブ取引で日本一の大証と比べて、売買シェアは非常に小さく、また独自の特色がほとんどないのが長年の課題。
◎昨今では、東証に重複上場してい中部経済圏の主要企業が、流動性に乏しい名証を敬遠する傾向が強く、上場を取り止める企業が相次いでいることも大きな課題。