東京レポ・レート
読み方: | とうきょうれぽれーと |
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英語: | Tokyo Repo Rate(reference institutions average) |
分類: | 金利 |
東京レポ・レートは、正式には「東京レポ・レート(レファレンス先平均値)」と呼ばれ、日本の債券レポ市場(現金担保付債券貸借取引市場)の市場実勢を反映した指標レートをいいます。
債券レポ取引における市場実勢の把握やレートの透明性向上により、市場参加者の拡大や流動性の向上に資するといった観点から公表されているもので、現在、日本の短期金融市場において、コールレートや国庫短期証券利回り、TIBOR、CP気配などと共に、短期金利の指標の一つとなっています。
※2007年10月29日から日本銀行が公表を開始し、その後、2012年10月29日以降の公表分から日本証券業協会が公表主体となった。
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レポ・レートの仕組み
レポ・レートとは、債券レポ取引における「取引レート」のことをいいます。具体的には、債券の借り手が借り入れた債券に対して貸借料を支払い、一方で債券の貸し手が受け入れた担保金に対して利息(金利)を支払い、その差額の料率(=担保金金利-債券貸借料率)を指します。
※債券レポ取引:日本では、現金担保付債券貸借取引のことで、金銭を担保として差し出す債券の貸借取引をいう。
東京レポ・レートの概要
東京レポ・レートは、レファレンス方式を採用し、レファレンス先から報告されたレートのうち、期間ごとに、上位15%及び下位15%に相当するものを除いた単純平均値を算出しています(小数点第4位を四捨五入し、小数点第3位まで算出)。
現在、本データは、情報ベンダーにより配信されているほか、日本経済新聞(朝刊)のマーケットデータ欄にも一部のレート(翌日、1週間、1カ月)が掲載されています。
レートの対象取引
・債券現先および現金担保付債券貸借の両方を一体的に対象とする。
・貸借銘柄を特定しない「GC(General Collateral)レポ」とする。
・銘柄後決めGCレポ(CCP利用)及びそれ以外のGCレポの両方を一体的に対象とする。
レートの定義
マーケットレート(レファレンス先が特定時点において市場実勢と考えるレート)の一本値とする。また、一本値は「オファーとビッドの仲値」とし、標準的な取引ロットは、全期間について100億円とする(365日ベースのレート)。
レートの対象期間
翌日物、1W、2W、3W、1M、3M、6M、1Y
レートの基準時点
レファレンス先は、全ての期間について、午前11時時点のレートを報告する。
レートの報告時点
レファレンス先は、全ての期間について、1日1回、午前11時45分までにレートを報告する。