ディーラー（Dealer）

ディーラー（Dealer）は、金融業界等では、与えられた勘定（持ち高限度額）を使って、自己の相場観と責任で収益を上げるために、株式や債券、為替、金利、コモディティなどを取引（売買）する人をいいます。

また、世間一般では、メーカーと契約を結んでいる代理店や特約店、またはカジノでカード（トランプ）の札を配る人などをいいます。

目次：コンテンツ構成

• ディーラーの種類
• ディーラーの仕事と現実

ディーラーの種類

ディーラーは、銀行や投資銀行、証券会社などの金融機関に在籍し、例えば、銀行の市場部門には、直物為替取引を行う「スポットディーラー」、先物為替取引を行う「フォワードディーラー」、金利取引を行う「デポジットディーラー」、スワップ取引を行う「スワップディーラー」、オプション取引を行う「オプションディーラー」などがいます。

ディーラーの仕事と現実

ディーラーは、金融機関に就職し、市場部門に配属されて一定期間のトレーニングを受け、その適性を評価された後になることができます。

最初は、ディーラーを補助するアシスタントディーラー（トレーニー）として経験を積み、その後、数人の候補者の中から選定されて、自分の判断で売買を行なう権限が与えられたディーラーとなります。

一般にマーケットにおいて、大きな収益を継続的に上げられるディーラーはごく一部で、その才能や相場観は際立っており、一方でそれ以外のディーラーは、収益を少ししか上げられないか、もしくは収益を上げられずにすぐに去っていく運命となります。

なお、短期売買で収益を上げるスポットディーラーや株式ディーラーなどは、学歴の優劣ではなく、天性の素質が左右することが多いです。