ABCP
読み方: | えーびーしーぴー |
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英語: | Asset-backed Commercial Paper |
分類: | オープン市場 |
ABCPは、"Asset-backed Commercial Paper"の略で、金銭債権を中心とした資産を裏付として、特別目的会社(SPC)が発行するコマーシャルペーパー(CP)をいいます。
日本語では「資産担保コマーシャルペーパー(資産担保CP)」とも呼ばれ、金融機関や大手企業などが短期資金を調達するために発行するもので、また発行に際しては、通常、信用補完のため、格付機関からCP格付が取られます。
現在、日本国内において、企業が発行するABCPプログラムの多くは、銀行等の金融機関がSPCを通して、当該企業が保有する金銭債権等の資産を買い取る形でのファイナンスとなっています。また、買い取り対象となる資産については、売掛債権や手形債権、電子記録債権、リース料債権、診療報酬債権など多岐にわたります。
※信託受益権の形でSPCが購入する形態がとられることもあり。
<ABCPプログラムのタイプ>
●マルチセラー型
金融機関がスポンサー(アレンジャー)となり、関係者から倒産隔離された形で設立したSPCに、多数の取引先企業がセラー(資産売却人)となって、ABCPを発行する方式。
●シングルセラー型
特定の企業が自らの保有する資産を譲渡するためだけにSPCを設立し、ABCPを発行する方式。