事前積立方式
読み方: | じぜんつみたてほうしき |
---|---|
分類: | 年金財政 |
事前積立方式は、企業年金制度の積立方式の一つで、退職時までに給付原資を積み立てる方式をいいます。これは、加入者の在職期間中に将来の給付に要する費用を積み立てていくもので、その種類には、単位積増方式、予測単位積立方式、平準積立方式があります。
一方で、事前積立方式に対して、退職時に給付原資を一括して積み立てる方式を「退職時年金現価積立方式」と言います。
目次:コンテンツ構成
単位積増方式について
単位積増方式は、年金制度の加入から脱退時までの期間を一定の単位に細分化し、脱退時に支給が見込まれる年金額を細分化した各期間に割り当て、単位期間が経過する毎に、その期間に割り当てられた年金額の据置年金現価相当額を積み立てていく方式です。通常、加入者が脱退した時に、全加入者期間に対応する年金額の現価相当額が積み立てられます。
単位積増方式について
単位積増方式は、単位積立方式において、各期に割り当てられた年金額が退職時までの給与上昇等により増加するの対して、予めその上昇を見込んで掛金を算定する方式です。現在、国際会計基準や米国年金会計基準、及び日本の退職給付会計基準における年金債務の計算方式として採用されています。
平準積立方式について
平準積立方式は、年金制度の加入期間中に、平準的に給付原資を積み立てる方式です。主要なものには、加入年齢方式、総合保険料方式(閉鎖型)、開放基金方式などがあります。