国立印刷局
読み方: | こくりついんさつきょく |
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英語: | National Printing Bureau |
分類: | 貨幣 |
国立印刷局は、正式には「独立行政法人国立印刷局」と言い、財務省が所管する、政府関連の印刷・製造を行う行政執行法人をいいます。
1871年に大蔵省紙幣司として創設されたのが始まりで、幾多の変遷を経て、2003年に独立行政法人となり、現在、決済システムの中で重要な役割を果たしている日本銀行券を始め、法令等の政府情報の公的な伝達手段である官報、旅券、郵便切手、証券類など、国民生活に密着した公共性の高い製品を製造しています。
明治初期に創設以来、国立印刷局では、長い歴史の中で独自の研究開発により築き上げてきた高度な偽造防止技術と、効率的かつ徹底した製造管理体制によって、製品を安定的かつ確実に供給するという使命を果たすと共に、社会の信頼に応える努力を続け、国民経済のさらなる発展に貢献することを目指しています。
<法律に定める国立印刷局の目的>
(1)銀行券の製造を行うとともに、銀行券に対する国民の信頼を維持するために必要な情報の提供を行うこと等により、通貨制度の安定に寄与すること。
(2)官報の編集、印刷及び普及を行い、並びに法令全書、白書、調査統計資料その他の刊行物の編集、印刷、刊行及び普及を行うこと等により公共上の見地から行われることが適当な情報の提供を図るとともに、国債証券、印紙、郵便切手その他の公共上の見地から必要な証券及び印刷物の製造を行うこと等によりその確実な提供を図ること。