初値
読み方: | はつね |
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分類: | 株価 |
初値は、新規公開株が証券取引所(金融商品取引所)に新規上場して「最初についた値段」をいいます。また、最初についた値段とは、最初に取引所で売買が成立した値段を指します。
一般に新規公開株は、上場前に公募や売り出しが行われて、広く投資家に販売されますが、この時の価格を「公募価格」と言います。通常、公募価格から初値にかけては上昇することが多く、この上昇率を「初値騰落率」と言います。
特に新規公開株の人気が盛り上がっている時は、これが2倍・3倍というのが当たり前という状況になり、公募や売り出しの株の購入申込みが殺到して、抽選倍率が数百倍を超えることもあります。
<1987年のNTT以来の大型案件の初値>
◎2010年4月1日に東証一部に新規上場した第一生命のケースでは、公募価格は14万円で初値は16万円(初値騰落率は14.3%)だった。
◎2014年10月16日に東証一部に新規上場したリクルートホールディングスのケースでは、公募価格は3100円で初値は3170円(初値騰落率は2.3%)だった。
◎2015年11月4日に東証一部に新規上場した日本郵政グループのケースでは、日本郵政が公募価格は1400円で初値は1631円(初値騰落率は16.5%)、ゆうちょ銀行は公募価格は1450円で初値は1680円(初値騰落率は15.9%)、かんぽ生命は公募価格は2200円で初値は2929円(初値騰落率は33.1%)だった。
◎2018年12月19日に東証一部に新規上場したソフトバンクグループの国内通信子会社であるソフトバンクのケースでは、公募価格は1500円で初値は1463円(初値騰落率は-2.5%)だった。