終値関与
読み方: | おわりねかんよ |
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分類: | 不公正取引 |
終値関与は、特定の銘柄(株式等)の終値を高くする、安くする、あるいは一定にすることを目的として、立会終了時を含む特定の時間帯に、多量もしくは反復継続した注文を発注し、約定させる取引をいいます。
不公正取引の一種で、立会時間(取引時間)の終了間際に、直前の買い気配(売り気配)よりも高い(低い)値段で注文を行い、終値直近の価格より高い(低い)値段で約定させることによって、値段を吊り上げる(引き下げる)などの行為を指します。
一般に立会時間の終了間際や大引けでの売買自体は違法ではありませんが、終了間際に継続的な売買等を行い、特定の銘柄の終値を操作(引上げ・引下げ・維持)する取引を行うことは、他の投資家の注文を誘引する目的を持った「相場操縦」と疑われる可能性があります。
また、複数営業日に渡り、連続して終値に関与する約定については、「終値関与」の疑いをもたれる可能性があり、時として連続上昇(下落)銘柄に見られることがあります。