特定株

読み方: とくていかぶ
分類: 株式区分

特定株は、「固定株」や「少数特定者持株」とも呼ばれ、上場企業の株式の中で、創業者一族やその企業の役員、関係会社などの大株主(少数特定者)が常時保有していて、株式市場には流通しない(出回りにくい)株式をいいます。

株式市場で広く流通し、常に売買されている株式である「浮動株」に対する呼称で、一般的には「大株主上位10名及び特別利害関係者(役員等)が所有する株式と上場会社が所有する自己株式」と定義されることが多いです。また、特定株比率とは、発行済株式数の内、特定株の占める割合をいい、本比率の高い銘柄は流動性が低くなります。

一般に特定株は、経営権を握ることや提携関係を結ぶことなどを目的に保有される株式であり、通常、企業業績や株価変動などにより売られることはありません。その一方で、特定株比率が高すぎると株式の流動性が低くなってしまうことから、東京証券取引所では、特定株比率が75%超のまま所定の期間を経過すると、上場廃止基準に抵触するとしています。

なお、特定株比率(少数特定者持株数比率)ついては、四季報や会社情報などにも記載されています。

iFinancial TV