浮動株
読み方: | ふどうかぶ |
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英語: | Floating stock |
分類: | 株式区分 |
浮動株は、安定した株主が保有している株式ではなく、株式市場で広く流通し、常に売買されている株式をいいます。これは、市場参加者(投資家)がキャピタルゲインやインカムゲインの獲得を主目的として、市場で日々売買する株式を指します。
一方で、浮動株に対して、創業者や役員、関係会社、金融機関などが保有している株式を「特定株(固定株)」と言い、市場で簡単に売却される可能性が少ないため、株式総数の中で浮動株と分けてカウントされます。
現在、投資家は、会社四季報などで浮動株や特定株の比率を把握することができるほか、企業から公表される有価証券報告書等の資料で浮動株主数を把握することができます。
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浮動株の特色
上場株式のうち、実際に市場で流通する可能性の高い株式である"浮動株"の比率を「浮動株比率」と言います。また、上場株式数が同じ場合には、浮動株比率が高い銘柄ほど市場での流通量が多いので、売買しやすくなります。
◎浮動株が多い銘柄は、市場に出てくる注文量が多いことから、流動性が高くなる傾向があるのに対して、浮動株が少ない銘柄は、市場に出てくる注文量が少ないことから、流動性が低くなる傾向がある。
◎浮動株が少ない銘柄は、市場で売買高が急激に増加すると、株価が大きく変動することがある。
浮動株基準株価指数の算出
浮動株基準株価指数とは、対象となる市場に上場している各銘柄のうち、市場で流通する可能性の高い株式である"浮動株"のみを指数の算出対象とする株価指数の算出方法をいいます。
1990年代後半以降、世界の主要市場の株価指数については、浮動株基準株価指数(浮動株ベース)で算出するのが国際的な流れとなっており、日本でも2006年6月から、東京証券取引所が東証株価指数(TOPIX)を浮動株ベースの算出に移行しました。