株価指数

読み方：	かぶかしすう
英語：	Stock index、Share index
分類：	概念

株価指数は、株式市場の値動きを総合的に捉えて表示するために、複数の銘柄の株価を一定の計算方法によって指数化し、継続的に算出・公表されているものをいいます。これは、世界各国で導入され、各々の国の経済状況を知る上で一つの重要な情報となっており、また様々な指数が日々公表され、その変動状況や時間的推移を常に把握することができます。

目次：コンテンツ構成

株価指数の概要
日本の主要な株価指数
海外の主要な株価指数

株価指数の概要

株価指数とは、取引所全体や特定の銘柄群の株価の動きを総合的に示すもので、ある時点を基準に数値の増減で表されます。通常、市場全体や業種別などの株価水準（株式相場）の動向を見る際に利用され、また資産運用においては、株価指数そのものが取引されているほか、ベンチマークとしても広く利用されています。

｜株価指数の仕組み

株価指数の算出方法は、理論的にはいくつかありますが、現在、その中で「株価平均型（修正平均）」と「時価総額加重型（加重平均）」が代表的なものとして挙げられます。

｜株価平均型株価指数｜
騰落金額の平均を示す指数で、組入銘柄の株価合計を、除数で除算して求める。大きく分けて、「単純平均」と「ダウ式平均」があり、代表例として、日経平均株価やダウ平均などが挙げられる。

｜時価総額加重平均型株価指数｜
株価の騰落率を示す指数で、組入銘柄の時価総額合計を、基準となる一時点での時価総額合計で除算して求める。現在、世界の多くの株価指数が本方式を元に、浮動株の時価総額で計算した「浮動株基準株価指数（浮動株時価総額加重型）」を採用している。代表例として、TOPIXやS&P500、ナスダック総合指数、FTSE100、DAXなどが挙げられる。

｜株価指数の取引

株価指数は、株式取引の指標として用いられるだけでなく、それ自体が取引の対象（金融商品）となっており、具体的には以下が挙げられます。

・インデックスファンド（投資信託）
・ETF（上場投信）
・株価指数先物取引（デリバティブ）
・株価指数オプション取引（デリバティブ）
・カバードワラント
・CFD取引　他

｜ベンチマークとしての活用

株価指数は、投資信託や年金資金などの運用面では、ベンチマークとしても広く利用されており、ポートフォリオのパフォーマンス評価の一つの基準となっています。また、ファンドの運用にあたって、ベンチマークとの連動を目指す運用を「パッシブ運用」と言うのに対して、ベンチマークを上回ることを目指す運用を「アクティブ運用」と言います。

日本の主要な株価指数

現在、日本の株価指数には様々な種類があり、主要なものとしては、以下が挙げられます。

｜定番株価指数

日本の株価指数の中で、国内外（世界）で広く注目される指数としては、東京証券取引所を対象とした「日経平均」と「TOPIX」があります。

｜日経平均株価（日経225）｜
東証プライムに上場する銘柄の内、市場を代表する225銘柄を対象とした株価指数（修正平均株価）。

｜東証株価指数（TOPIX）｜
東証プライム等に上場する幅広い銘柄（内国普通株式）を対象とした、浮動株ベースの時価総額加重型で算出される株価指数。

また、その他にも、以下のようなものがあります。

・東証プライム市場指数
・東証株価指数33業種
・東証規模別株価指数
・日経平均トータルリターン・インデックス
・日経500種平均株価
・日経300　他