株価指数オプション取引
株価指数オプション取引は、株価指数を取引対象(原資産)とする取引所のオプション取引で、現在、日本では、日経225やTOPIX、JPX日経400などの株価指数オプションが大阪取引所に上場されています。
オプション取引とは、特定の原資産を予め定められた期日(満期日)に、その時の市場価格に関係なく、予め定められた特定の価格(権利行使価格)で「買う権利(コール)」、または「売る権利(プット)」を売買する取引をいいます。
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株価指数オプション取引の仕組み
株価指数オプション取引では、オプションの買い方は売り方にオプション料(プレミアム)を支払うことで権利を取得し、一方で売り方はオプション料を受け取り、買い方に権利を与えます。
|オプションの買い方
・コール(買う権利)の買い-行使か放棄を選択
・プット(売る権利)の買い-行使か放棄を選択
|オプションの売り方
・コール(買う権利)の売り-売る義務を負う
・プット(売る権利)の売り-買う義務を負う
株価指数オプション取引の決済
株価指数オプション取引の建玉の決済は、下記のいずれかの方法で行います。
|取引最終日までに反対売買を行う
期日到来前に建玉を反対売買(転売または買戻し)することができ、この場合、約定したプレミアムと、最初に建玉を建てた時のプレミアムの差額で損益が確定する(差金決済)。
・買い方の場合、保有するオプションを第三者に転売する
・売り方の場合、売ったのと同じオプションを第三者から買戻す
|SQ決済を行う
期日にSQ値が算出され、建玉を期日まで持ち越した場合、自動で最終決済が行われる。
・買い方で利益(または支払ったプレミアムを取り戻せる状態)の場合、特に申し出がない限り、自動で権利行使
・買い方で損失となる場合、自動で権利放棄
株価指数オプション取引の主なポイント
株価指数オプション取引は、デリバティブ取引のため、慣れるまで結構大変ですが、使い方によっては、現物株や株価指数先物で対応できないことも実現できるので、投資の上級者になったら検討するのもよいかと思います。
・株式市場の全体的な動きに投資できる
・損失限定や利益追求など多様な取引に利用できる
・買いは損失限定・利益追求、売りは損失無限大・利益限定
・倍率の非常に高いレバレッジ取引である
・値洗い(日々評価替え)がある
・先物・オプション取引口座の開設が必要
・証拠金の差し入れが必要
株価指数オプション取引の基本事項
株価指数オプション取引は、よく研究すれば、様々な使い方ができます。
取扱機関 | 証券会社 |
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取扱銘柄 | 日経225オプション TOPIXオプション JPX日経インデックス400オプション 他 |
取引単位 | 1枚単位(建玉制限あり) |
取引種類 | コールオプション、プットオプション |
取扱注文 | 買い建て、売り建て |
決済方法 | 転売・買い戻しによる決済、権利行使による決済 |
投資期間 | 短期(満期日までに決済必要) |
リターン | キャピタルゲイン(決済差益) |
リスク | レバレッジリスク(少ない資金で大きな取引) 価格変動リスク(オプション価格) 流動性リスク(満期が近づくと取引が減少) |
税金 | 申告分離課税(雑所得) |