中期国債

中期国債は、国が発行する国債のうち、元本を償還するまでの期間が2年から5年のものをいいます。

現在、日本においては、全て固定利付債で、「2年利付国債」「5年利付国債」「個人向け国債(固定3年)」「個人向け国債(固定5年)」の4つが発行されています。

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中期国債の種類(日本)

中期国債は、国債の中で、償還期間が2~5年の債券をいいます。

日本においては、主に国債の個人消化を増やすことなどを目的として、当時の大蔵省(現:財務省)が、1975年に中期割引国債(5年)、次いで1978年以降に2年・3年・4年の利付国債の発行を開始しました。その後、2000年から5年利付国債、2006年から個人向け国債(5年固定)、2010年から個人向け国債(3年固定)の発行を開始しました。

現在、中期国債は、償還期間の統廃合等により、「2年利付国債」、「5年利付国債」、「個人向け国債(3年固定)」、「個人向け国債(5年固定)」の4つが発行されています。

・2年利付国債:固定金利、額面金額5万円単位
・5年利付国債:固定金利、額面金額5万円単位
・個人向け国債(固定3年):固定金利、額面金額1万円単位
・個人向け国債(固定5年):固定金利、額面金額1万円単位

中期国債の位置づけ(日本)

国債は、償還期間が1年以下のものを「短期国債」、1年超5年以下のものを「中期国債」、5年超10年以下のものを「長期国債」、10年超のものを「超長期国債」と呼び、区別されています。この中で、中期国債は、中期ゾーン(1年超5年以下)の国債という位置づけになっています。

◎国債とは、国が社会資本の整備や予算を補うために発行する債券で、公社債の中で最も信用度が高く、また満期まで保有すれば元本は保証されるが、中途で売却すれば売却損が発生することもある。

◎個人向け国債については、国の買い取りによる「中途換金制度」があるため、通常の国債とは異なり、元本部分の価格変動はない。

中期国債の基本事項(日本)

中期国債は、2年から5年の中期の安定運用を行う場合に活用します。

取扱機関 銀行、証券会社、郵便局など
リターン インカムゲイン(クーポン)
キャピタルゲイン(売却益、償還益)
リスク 価格変動リスク(債券価格により償還損や売却損が発生)
関連マーケット 長期金融市場(債券市場)
預入期間 2年、3年、5年
金利種類 固定金利
利払い 半年毎に利払い
換金性 いつでも時価で売却可能(個人向け国債は国が買い取り)
税金 利子:申告分離課税または申告不要
償還差損益/売却益:申告分離課税
保護制度 国が元利保証

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