長期国債

長期国債は、国が発行する国債のうち、元本を償還するまでの期間が10年のものをいいます。

現在、日本においては、「10年利付国債」、「10年物価連動国債」、「個人向け国債(変動10年)」の3つが発行されていますが、通常、長期国債と言った場合は「10年利付国債」を指すことが多いです。

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長期国債の種類(日本)

長期国債は、償還期間が10年の国債をいい、現在、日本においては、以下のものが発行されています。

・10年利付国債:固定金利、額面金額5万円単位
・10年物価連動国債:固定金利、額面金額10万円単位
・個人向け国債(変動10年):変動金利、額面金額1万円単位

長期国債の特色と国債の概要(日本)

10年利付国債は、日本の債券市場において、発行残高で一番多く、流動性も高いのが特色となっており、その中でも「新発10年物国債」は、長期金利の代表的な指標として使われています。また、個人向け国債(変動10年)は、利率が半年毎に見直される変動金利で、長期運用が可能な金融商品となっています。

◎国債とは、国が社会資本の整備や予算を補うために発行する債券で、公社債の中で最も信用度が高く、また満期まで保有すれば元本は保証されるが、中途で売却すれば売却損が発生することもある。

◎個人向け国債については、国の買い取りによる「中途換金制度」があるため、元本部分の価格変動はない。

長期国債の基本事項(日本)

個人で購入できる長期国債は、「10年利付国債」と「個人向け国債(変動10年)」の2つとなっており、「10年物価連動国債」は購入できません。

取扱機関 銀行、証券会社、郵便局など
リターン インカムゲイン(クーポン)
キャピタルゲイン(売却益、償還益)
リスク 価格変動リスク(債券価格により償還損や売却損が発生)
関連マーケット 長期金融市場(債券市場)
預入期間 10年
金利種類 長期利付国債、物価連動国債:固定金利
個人向け国債:変動金利
※物価連動国債は、元金額が物価動向に連動して増減
利払い 半年毎に利払い
換金性 いつでも時価で売却可能(個人向け国債は国が買い取り)
税金 利子:申告分離課税または申告不要
償還差損益/売却益:申告分離課税
保護制度 国が元利保証

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