株式市場

読み方: かぶしきしじょう
英語: Stock Market
分類: 株式市場

株式市場(Stock Market)は、株式の発行と売買が行われる市場の総称をいいます。これは、債券市場と共に「証券市場」を構成しており、具体的には、株式の「発行市場」と「流通市場」の両方を指し、また取引の中心は証券取引所となっています。

目次:コンテンツ構成

株式市場の区分について

株式市場は、株式が取引される市場の総称で、機能別や商品別、場所別などに区分されます。

機能別の区分

発行市場
IPO(新規公開株)やPO(公募・売出)などで、新規に発行された株式を引き受け、取得者を募集する市場。

流通市場
証券取引所やPTSなどで、既に発行されている株式を実際に売買する市場。

商品別の区分

現物市場
上場株式や店頭株式などの現物株の売買を行なう市場。

デリバティブ市場
先物やオプションなどの売買を行なう市場。

場所別の区分

|取引所市場|
証券取引所を通して株式の売買を行なう市場。

|店頭市場|
証券会社の店頭で株式の売買を行なう市場。

|私設市場|
PTS(Proprietary Trading System)の認可を受けた私設取引システムで売買を行う市場。

日本の株式市場について

日本の株式市場は、世界の株式市場の中で、アジア市場に属し、世界有数の時価総額と売買高を誇り、国内外の投資家が広く参加しています。

現物市場

現在、東京証券取引所名古屋証券取引所福岡証券取引所札幌証券取引所で、現物取引や信用取引などが行われており、この中でも、東証1部が取引の中心となっている。また、昨今では、取引所外のPTS取引も利用されるようになっている。

デリバティブ市場

現在、大阪取引所において、株価指数先物や株価指数先物オプション、有価証券オプションなどが取引されている。

世界の株式市場と主要指標について

世界の株式市場は、地域毎に、北米市場、欧州市場、アジア市場、オセアニア市場、中南米市場、アフリカ市場などに区分され、また各地域のそれぞれの国に株式市場があります。以下は、世界的に注目される代表的な株価指数です。

北米市場

NYダウ(米国)|
「ダウ平均」や「ダウ工業株30種」とも呼ばれ、米国を代表する優良30銘柄を選出して指数化した株価指数。

S&P500(米国)|
米国の証券取引所に上場されている代表的な500銘柄で構成される株価指数。

NASDAQ総合指数(米国)|
NASDAQに上場する、米国および米国外の全上場銘柄で構成される時価総額加重平均指数。

欧州市場

FTSE100(英国)|
ロンドン証券取引所に上場する時価総額上位100銘柄で構成される株価指数。

DAX指数(ドイツ)|
フランクフルト証券取引所の上場銘柄の内、ドイツ企業の優良30銘柄を対象とした浮動株調整時価総額加重型の株価指数。

アジア市場

日経平均株価(日本)|
東証1部に上場する銘柄の内、市場を代表する225銘柄を対象とした株価指数。

TOPIX(日本)|
東証1部に上場する全ての日本企業を対象とした、浮動株ベースの時価総額加重型で算出される株価指数。

上海総合指数(中国)|
人民元建てA株(上海A株)と外貨建てB株(上海B株)の両方に連動する日中価格パフォーマンスを表す株価指数。

ハンセン指数(香港)|
香港証券取引所で売買される銘柄のうち、主要銘柄を時価総額加重平均で算出した株価指数。

株式市場の参加者について

日本の株式市場では、日々、以下のような参加者が多様な取引を行っています。

・証券会社、銀行
・機関投資家(年金、投信、信託、生損保 他)
・ヘッジファンド
・外国人機関投資家
・個人投資家
・一般企業
・年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)
・日本銀行(ETFの買入)
・仕手筋 他

※2012年のアベノミクス以降、日本銀行とGPIFが大量の株式を購入し続けているため、株式市場を歪ませる要因となっている。

株式市場の変動要因について

株式市場は、世の中において「経済のバロメーター」と言われ、「マクロ的要因」から「ミクロ的要因」まで広く織り込みながら日々動いており、また各要因は相互に影響し合っています。

株式市場内のマクロ的要因

・その時々のマーケットテーマ
-IT、AI、FinTech、バイオ、エネルギー、インフラ、環境・・・
・株式の需給バランス
-市場への資金の流入状況
・市場参加者の投資マインド
-強気、中立、弱気
・市場参加者の動き
-外国人投資家、個人投資家、投信、証券会社などの動向
・テクニカル要因による視点
-騰落レシオ、裁定残高、NT倍率、信用残、信用評価損益率・・・

株式市場外のマクロ的要因

・国内外の経済動向
-ファンダメンタルズ(経済指標)、景気、企業業績・・・
・国内外の政治動向
-政策、選挙、政権交代、スキャンダル・・・
・国内外の社会情勢(国際情勢)
-地域紛争、環境問題、資源問題、テロ、災害・・・
・各市場(外為、債券、短期金融、商品)の動向
-為替動向、金利動向、商品市況・・・

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